中世哲学

中世哲学の特徴、注解、課題などを簡単に説明しています。

中世哲学の議題 - 自然哲学

自然哲学および科学哲学の分野では、中世の哲学者たちは主にアリストテレスから影響を受けていた。しかしながら、14世紀からそれ以降は、自然哲学において数学的推論の利用が増加したことで、近世の科学の興隆の準備となった。重要な人物としてヘイツベリーのウィリアムとオッカムのウィリアムがいる。その他の自然哲学に対する貢献者にはリクマースドルフのアルベルト、ジャン・ビュリダン、オートルクールのニコラなどがいる。

 

参照:Wikipedia中世哲学

中世哲学の議題 - 形而上学

12世紀半ばのアリストテレスの『形而上学』の再発見の後、多くのスコラ学者(特にトマス・アクィナスとドゥンス・スコトゥス)がこの作品に対する注釈書を著した。普遍論争はこの時代に関心を惹いた主な問題の一つである。他の主題は以下:
・ヒュロモーフィズム(形相質料理論) - 個々のものは質料と形相からなるというアリストテレスの教義の拡張(彫像は花崗岩とそれに彫られたところの形相からなる)
・存在 - 存在としての存在
・因果性 - 因果性の議論はほとんどアリストテレス、中でも主に『自然学』、『天について』、『生成と消滅について』の注釈に終始した。この主題の領域に対するアプローチは中世に独特な、神にアプローチする方法とみなされた普遍の理性的研究であった。ドゥンス・スコトゥスによる神の存在証明は因果性の考えに基づいている。
・個別化の原理。個別化の原理は人が何らかの与えられた類に属するものを個別化、つまり数的に区別する方法の説明である。問題は、それが同類の天使が互いに区別される方法を説明する際に生じる。天使は非物質的であり、数的な違いは彼らが別の物質でできているからというように説明できない。この議論に対する重要な貢献者はトマス・アクィナスとドゥンス・スコトゥスである

 

参照:Wikipedia中世哲学

中世哲学の議題 - 神学

中世哲学は神学的であるという特徴がある。この時代に議論され発展させられた主題は以下:
・神の持つ性質の一致性の問題:物の持つ性質はどのようにして伝統的に超越論的な存在、例えば全能、全知、無限の善、時間を超えた存在に帰されるのか、そしてどのようにたがいに論理的に矛盾しないのか?
・悪の問題:古典時代の哲学者も悪の本性について思索したが、全知全能の神がどうして悪が存在するようなものの体系を創造しえたのかという問題は中世に初めて発生した。
・自由意思の問題:同様の問題として、「神の予見」―何が未来に起こるか神が知っていること―はどのようにして人間には自由意思があるという信念と一致するのかを説明することがある。

 

参照:Wikipedia中世哲学